第54話

そんな懐かしい事を思いだしていると、店のドアが開いた。




この時間に普段この店は開いていない、それなのにドアが開いたのはミサが来たという証拠だった。



振り返ると、そこにはやはりミサがいた。





久々に見たミサはやはり綺麗だった。

ただ、あの頃のミサではなかった。




なんだろう、大人っぽくなったのかな、やっぱり。



どうだろう、なんて言っていいかわからないけど、それでもミサがきっとこの2年間きっと幸せに暮らしていたのだろうとわかる表情をしていた。




俺が久々だなっと声をかけると、それはそれは優しく笑うミサがいて、でも相変わらず俺の事をシンコちゃんって呼ぶし、ミサと呼べば怒るしそういう所は全然変わっていなかった。

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