第75話

その言葉には同感だと思ってしまった。


だって髪を掻き上げながら、困ったようにジョーを見て笑うその顔も、そして敢てそこで譲二っと呼んだところも、全てがカッコよく見えた。




そんな事を思っていると、阿佐谷さんはすたっと立ち上がったかと思うと一度どこかへ消えた。



そして少しして戻ってくると、大きなアルバムを手にしていた。




「ほら、これ」



そういってテーブルのそれを置いた。




「もしかして、ミサキのアルバム?

やった!一之瀬君粘ったかいがあったね!」



なんて須藤さんはジョーの肩をたたいた。



「はい、あの!阿佐谷さんありがとうございます」



そうジョーは阿佐谷さんに言うと、阿佐谷さんはフッとだけ一瞬笑った。

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