第74話
なんだか俺らまで緊張しそうな空気。
「ったく、おかしな奴だなぁ。
俺、ぶっちゃけお前ら嫌いなのにさ、これじゃあ大嫌いになれねえじゃねーかよ」
はあっと溜息をつきながら、ぐびっと酒を飲み干しながらそう阿佐谷さんは言った。
「馬鹿は嫌いでも馬鹿正直な阿呆は嫌いじゃねえんだよなぁ。
ったく、今日は牽制の為だったのに、ちっ。しょうがねえな。
後で美咲がキレたらおめえらも同罪だからな、特に譲二!おめえわかってんだろうな」
牽制?
もしかして、俺ら…の事?
そう気になったが、それよりもなんだか阿佐谷さんの表情がカッコよくて…圧倒されかけていた…。
「なにあれ、かっこよすぎ…凜太郎さん」
口を押えて目を大きくしながら須藤さんがそう言葉を漏らした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます