その言葉に胸がまた痛んだ。

ぎゅうっと誰かが俺の心臓を握り潰そうとしてるんじゃないかってくらい痛んだ。

「悔しい」

誰が声を出したのかわからないくらい、きっと皆同じ事を思っていた。

そうだ、なんで俺はそんな事に気づかなかったんだろう。

ハイリやヤスは気づいたのに。

俺はそんな事に全く気づかなった。

馬鹿みたいだ。

そう思いながらも、美咲がエレベータの中に入ったらしく、俺らを呼んだので、情けなく笑う事しかできなかった。

「早くおいでよ、これじゃないとエレベータ最上階まで行かないんだよ」

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