第12話
私は少しムッとしてそう言えば、雅人さんはDVDをぽとっと落とした。
「ごめん、ごめんね。
ミサキ、その、俺ね」
焦った声色を出しながら、私を見つめる。
そして、少し見つめてそう発した後に罰悪そうに俯いきながら言葉を放つ。
「その…。ミサキがあんまりにも彼らばっかりだから…、だってあの事だって彼らの為に動いてた訳でしょ?
それはわかるよ、それはわかる!
でも、それでも、もう終わったのにっ
それなのに、まだ彼らばっかりで、俺…ごめんヤキモチだ」
目を伏せて、情けなさそうな表情でそう語る雅人さん。
それはさっきとは打って変わって、別人の様。
でもこれが、私にとっての雅人さんだ。
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