第40話


柏木さん……



柏木さん





柏木さん―――





何度呼んでも呼び足りない。



何度繰り返しても愛おしい。





君のことを考えると、俺の心はほんわか温かくなる。



ちくちくしたり、ドキドキしたり……



今まで感じなかった感情に俺はいつだって戸惑った。






でもそれと同時にすごく苦しいんだ。









気持ちが溢れ出す。




とめどなく。





真っ暗だった俺の心に赤いガーベラの花びらが一枚だけ宙に舞った。




告白シナイ






俺は彼女を抱きしめて、耳元まで顔を近づけると、彼女の柔らかい髪をそっと掻きあげ俺は耳元に口を近づけた。









「瑠華―――





君のことが





好きなんだ」




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