人生最悪の日
第2話
私――
地元の高校を卒業後、専門学校入学と同時に一人暮らしを始め、その生活費も稼ぐために、放課後は飲食店でのアルバイトにも明け暮れている。
夜遅くまでバイトをして、ヘトヘトになりながら帰宅して家事もして――
正直言って、毎日がかなり忙しい。
だから、
「君、ビッチで噂の森川さんだよね? 今日ちょっと相手してくんない?」
どこの誰だか知らないクズ男の相手をしている暇など皆無なのだ。
「……人違いです」
私はくるりと
けれど、男も早足で追いかけてくる。
「えっ? 君、森川 結月だろ!? 俺、君と同じ学校の生徒だよ! 調理師科だからクラスは違うけど!」
……百歩譲って、それが本当のことだとしよう。
ここが放課後すぐの校舎内とかならまだいい。
けれど、こんな時間(21時)にこんな場所(私のバイト先)で私のこと待ち伏せしてんの!?
やだやだホント怖い!
周りの人から“男たらしのクソビッチ”と呼ばれていることは知ってるけど――
私はまだ処女だっつーの!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます