第30話

「いただきます・・・」


4人でダイニングテーブルを囲み、

陽那さんの手料理をご馳走になった。

俺の座っている椅子は紡の椅子だと思う。



「ビールは?」


「俺・・・車なので…お酒は遠慮しておきます」


「そうか…残念だな」


元総理は満面の笑顔で俺を見ていた。


「君と会うのは何年振りかな?」


「何年振りでしょうね・・・」


政治家のパーティーでよく会うし、1年振りかな?


「沢山食べてね…拓真君」


「はい」


何だか俺は小陽の両親から歓迎されている。


伊集院家に婿入りしたかのような雰囲気が漂う。

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