《3》歯痒いムード

拓真side~

第27話

婆ちゃんの攻撃をかわす為に婚活してると嘘付いた。


突然、部屋を飛び出す小陽。



婆ちゃんにはビジネスの話で呼び出されたはずなのに。


孫の俺の顔が見たいだけだった。


「早く相手を見つけて…結婚して曾孫を見せてね。タッ君」


「はいはい」


俺は生返事をして会長室を出て、いつまでも帰って来ない小陽を探しに行った。



彼女は女子トイレの隣にあるパウダールームで涙を拭いていた。



―――また、泣いてるのか・・・


しかし、何で泣いてんだ?

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