第21話

会長室のカラフルな応接間に通される。



ソファの色がショッキングピンクって目がチカチカしそう。


婆ちゃんの乙女チックな趣味には付いていけない。



「こうして並んで座るタッ君と陽ちゃんお似合いよ。どう二人結婚しない??」



「…俺と小陽は副社長と秘書の関係なんだ。勝手にくっつけるなよ」



「だって…年齢だって丁度いい具合に離れてるし、お婆ちゃんは二人に結婚して貰いたいのよ」



俺と小陽が結婚すると言うコトは・・・


――――紡が俺の義理の兄になるってコトだ。


絶対嫌だし。



浮気とかして…小陽を泣かした日には紡に殺されそうだ。



「俺、命が欲しいし、小陽とは結婚しない」



「元総理の令嬢よ!」


「元総理の令嬢でも嫌なモノは嫌なんだ。結婚相手は自分で決める・・・」


「決まった子いるの?」


「今はいないけど…ちゃんと婚活してるから…安心してくれ」



「へぇータッ君が婚活か…早めに相手を決めてね…お婆ちゃんだって…いつお迎えが来るか分からないし」


「ああ」

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