第17話

「やっぱりお前は特別だ…他の秘書と一緒には出来ない」


俺は水を飲んで、心を落ち着ける。



「私を通してかって総理だったお父様を見てしまうのは分かりますけど…私だって・・・一人の人間として・・・」



小陽の瞳が潤んだ。


俺は辺りを見渡し、紡の気配を探す。



紡は横須賀。


こんな所には居ないはずなのに、何故かヤツの気配を必死に探した。

もし、居たら、


今度は石では済まされない。


防衛隊の空軍所属のエースパイロットの紡。


今度はきっと最新型のステルス機で突っ込んで来るぞ!!



俺は慌てて小陽にハンカチを差し出す。



「分かったから…泣くな」


「すいません・・・」

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