第13話
すると、俺意外に誰もいないはずなのに
すぐ近くで物音がした。
ベッドのカーテンの向こう側。
黒い影がかすかに動いている。
誰かがゆっくりと移動している物音。
誰かいる…?
先生か?出張から戻ってきたとか?
代行の先生か?もしくは……
まぁ絶対ないと思うけど
心配してくれた矢島っちだったり…?
それはないか。
少し閉まっているカーテンに、
窓から漏れる日差しで影ができる。
それはこちらに近づいてくる人影。
その影がカーテンに手をかける。
「んっ… 先生…ですか…?」
自分が思ったより弱々しい、
か細い声が出てしまった。
起きたばかりで本調子じゃない声。
かすんだ視界に移る歪んだ人物。
…きっと、先生だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます