第10話

そんな事を考えていたら、

さらに思い出した言葉がある

『ね、ね。BLって何ー?』


「ボーイズ・ラブ…ね……?

 本当にそんな奴いんのか?」


俺は不思議でたまらなかった。

なんで女子はそんな事考えるのだろうか。

マジでそんなもん存在したら、

気持ちわりぃと思うぞ?

あの時と同じで何かがこみ上げる。


「うぇ…」


はぁ…と深いため息。

身震いした後、なんとか自分を落ちつかせ、

寝やすいようにまくらを整える。

カーテンから漏れてくる光を遮るように、

目の上に腕を乗せた。


ま。そんなことどーでもいいや。

寝よう。まだめまいがするし。

そう考えているうちに眠気で瞼が重たくなり、

意識が遠のいていった。

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