恋バナ

第78話

自由行動から戻るとクラスごとで順番に入浴して、学年全体で一斉に夕食を済ませて、その後はレクレーションでダンスを踊った。


一泊二日の修学旅行は、一日の内容がすし詰め状態なので、小学生の私達には過密スケジュールだった。




昼間にたくさん観光したせいか、足が鉛のように重い。

きっと、私だけじゃないはず。



疲れてあくびが止まらないほど眠かったけど、夜は部屋で恒例の恋バナで盛り上がり、下がりつつあった目も興奮するあまり全開に。


部屋は仲が良い仲間同士だったので、遠慮せずに恋バナを楽しめた。





ところが、愛里紗達が恋バナで盛り上がってる一方で、別の場所では事件は起こっていた。



翔と同じ班のミクが同日の夜、見回りに出ている先生達の目を盗んで、翔を宿舎の階段付近に呼び出して告白をした。


愛里紗が噂話として聞いたのは、翌朝の事。

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