スリリングな関係
第2話
唇からそっと離れた先生は、優しく微笑んで私の髪をクシャッと軽く握った。
大人の色気を醸し出す笑顔がたまらない。
「これから職員会議があるから、もう職員室に戻るよ。
「うん…。また、明日ね。」
私は柔らかい笑顔で、職員室に戻って行く先生に手を振って見送る。
先生は扉に手をかけると、別れを惜しむかのように優しく微笑み返した。
それから、用具室の扉を開けた先生から先に部屋を出て行く。
一人残された私は手元の時計とにらめっこし、先生が出て行ってから3分後に用具室を出る。
それが私達のルール。
二人同時に部屋から出ない。
今日もいつも通り。
先生と付き合い始めてから三ヶ月間、ずっとこんな感じでひっそりと用具室でお忍びデートを繰り返していた。
このスリリングな密会が、教師と生徒という関係の私達の気持ちを、より一層燃え上がらせていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます