……お、自由に動ける。

時間ギリギリ。

超特急でロビーまで行けば、間に合いそう。

今朝はほんとにうるさかった。

小出の死体が見つかって、大騒ぎだったから。

なんでそんなにぎゃーぎゃー騒ぐかなあ。

中庭から、プランターを運びながら思う。

　……遅い。

なかなか祐奈が来ない。

あたりはもう真っ暗で、時間は21時を過ぎている。

「ああぁーーっ……疲れた…… 今日せっかくの定時の日だったのに急に発作起こすんだもん……」

「まあまあ仕方ないって。慎次郎のこともあるし、ゆっくり休んで」

同僚か誰かも一緒ぽい……？

まあいいや。

祐奈の大切なモノも一緒に壊しちゃお。

一緒に帰るほど仲いいんだもん。

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