Ⅳ
第29話
綾人side
俺の名前は
若頭の翔貴とは同級生で幼稚園のころからずっと一緒
俺の家は代々、西宮組組長の側近をしている
ここ数ヶ月で翔貴の結婚や黒蝶の登場とかいろいろあり
やっと家に帰ってこれた
冷蔵庫からビールを出して飲み干した
こういうときに俺の愚痴を聞いてくれる相手がほしいと思った
でも、それは俺にはできない
5年前、俺は最初で最後の最も愛した女を手放した
それからは、自分の性欲を発散するために女の子を抱く
若頭側近はそれなりに危険も伴うから本命の相手を作るより
一晩だけの関係が丁度いい
でも、時々寂しいと感じてしまう
先日、あいつが帰ってきていると聞いたけど俺は会いには行かなかった
いや、行けなかったのほうが正しいか
そんなことを思いながら夜が更けた
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