黒蝶がこの町で暴れるようになってから2ヶ月が過ぎた

うちの組員もやられた奴が出てきはじめた

俺は組員は2人1組で行動するよう厳命し

暇さえあれば俺自らで黒蝶を探しに行く

黒蝶が表れたところに行っても黒蝶の姿はそこにはもうない

ただあるのは黒蝶にボコボコにされて呻き声をあげている男たち

「2丁目の裏路地に来い。」

俺は綾人にこいつらを病院に運ぶよう指示をする

しばらくして綾人がほかの組員をつれてやってきた

「うわーまた派手にやられてんねー」

綾人がそういうのも無理もない狭い路地裏に10人以上が倒れている

周りの建物にも血が飛んでいる

「黒蝶の情報はまだ出ないのか？」

「こっちも必死に探してはいるけど出ないんだよ。被害者は大勢いるのに全員が怯えて口を割らない。」

「引き続き調べろ」

「御意」

このまま被害が出ると親父の耳に入ってしまう

それだけは避けなければと思いながらその場から去った

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい