第12話
「……友達からですか?」
友達からでもと付け加えられて、私は思わず問う。
だけど私の日常に彼がいたら、それはとても素敵なことに違いない。
「だってほぼ初対面の男に告られたら、女の人は怖くないですか?」
「そう…なのかな?考えた事なかったです。」
二人でくすくす笑う。
私のペースを守ってくれようとしているみたいで、なんだかくすぐったい。
「いや。すぐに恋に持ってきます。」
「強気なんですね。」
私は苦笑した。
静寂くんはにこっと笑みを深くする。
「じゃないとシンガーソングライターなんて不安定なの、成れないです。」
この人のことが、好きだな。
そう思った。
「私達、まずは名前からですね。」
「そっか。」
照れくさそうに金髪の頭をくしゃくしゃ掻きながら、静寂くんは私に本名を名乗った。
End.
outro【完】SS不定期更新 バニラ味(サイト転載であたふたしてる) @vanilla_flavor
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。outro【完】SS不定期更新の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます