第92話
「何だか楽しそうだね」
「そりゃ楽しいですよ。毎日、お菓子作りに専念できますし」
「そっか。筒地君もお菓子作りが好きなんだね」
「はい。だから店を移って良かったって毎日、実感してます」
「そう。それは良かった」
それと今、機嫌がいいことの何が関係あるのかは謎だが、筒地君は私に返事をしつつ、鼻歌でも歌い出しそうな足取りで歩いていく。
時たま、常連のお客さんに声を掛けられたりなんかして、すっかりうちの店の従業員として馴染んでいるようだ。
それを見ていたら何だか悪い気はしない。
お店の一員って感じがして。
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