第20話
火に油。波に風。熱帯に太陽。
勢いが増して止まらない。
もー!やっぱりムカつく!!
じゃあ、次からは自分でやれー!と今すぐ大声でキレてやりたい。
が、出来ない。
お祖母ちゃんに聞かれたら嘘がバレる。
何だか負けたみたいで悔しいけど、ここはもう大人しく我慢。
話を丸く収めるには、お互い仲のいいふりをするのが1番だから。
それもこれも従業員を確保するため。
これ以上、人手不足が深刻化したら、みんな忙しすぎて辞めたくなるかも知れないし。
そうなったら残った人間は、それこそ寝る時間すらもなくなる。
ただでさえ寝る前くらいしか話す時間がないのに、そこも削られたら、いったいドコで夫婦としての絆を深めるチャンスがあるのか……。
私はまだ諦めたくない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます