第18話

「そう。ちゃんと上手うまくいってるのね」


「いってるよ」


「絶対に絶対の絶対、大丈夫なのね」


「もちろん!」





不安100%な顔で確認をされ、内心ヒヤヒヤしながら笑顔で頷く。



上手くいっているかと聞かれれば、あまり上手くいってないし。


仲が良くなさそう、ってまさにその通りだけど。



認めたら本当にあの子の採用を断りそうなんだもん。




しかし、やっぱり第三者から見ても微妙な関係に見えるんだ……。


喧嘩が減っただけマシかと思っていたけど、甘かったみたい。




「わかった。なら断るのはヤメにする」


「うん」


「その代わり、喧嘩せずに仲良くやっとくれよ。明日から新しい職人さんも来るからね」


「はーい」




何だか複雑だけど、お祖母ちゃんは私たちの言葉をやっと信用したようだ。



ビシッといつものお祖母ちゃんらしく小言を言うと、お母さんを連れて作業場に引っ込んでいった。



その場に残された私と皐月。

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