第68話
「やらしー、楓さん。我慢出来なくなった?」
って、からかいながらゴムの袋を食いちぎっている本人も間違いなく限界。
余裕は残ってなさそう。
それよりその手に持っている物はドコから出したの?って聞きたい。
見覚えのない物をどこからともなく出されて、じとっとした目で東郷を見る。
やっぱり何もしないなんて嘘。
最初から裏切る気満々だったんじゃない。
そんな物まで用意しちゃって。
「嘘吐き」
って冗談交じりに言ったら、
「うん。ごめんね」
と、苦々しく笑って抱き締められた。
それを可愛いとすら思ってしまったんだから、どうしようもない。
甘い秘密に毒されてる。
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