第66話

「ダメでも何でもいいよ。今日はもう2人だけの秘密にしよ」


「秘密…?」


「そう。今日のコレは死ぬまで内緒。俺の事がバレても絶対秘密。疑われても認めちゃダメだよ」



誰にもね、と悪魔みたいな台詞を囁かれ、背中を撫でるように服を脱がされる。



何それ狡い。絶対秘密って…。


誰にも言わないまま、知られないまま、永遠に?


無かったことのように…?


隠しちゃうの?


そんなの有り?



疑問はいっぱいだけど、ちゃんと考えられない。


あちこち触られまくって、とにかく頭の中が溶けそうだ。


舌がなぞるようにお腹を撫でて、指が胸の先端を弾いて、東郷がシャツを脱ぎ捨てた…と認識した辺りから、何かもう罪悪感すら消えた。



気付けば全身をくま無く食べ尽くされている始末。


執拗に指と舌で。


ずっと永遠と。

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