第60話
「よく分かった。サンキュー」
と、疲れたように東郷が床に寝転がった時には既に3時間が経過してた。
すっかり気も緩んで「ほら、お風呂に入っておいで」なんて急かすように言うあたしは、傍から見ればもう教師じゃなく東郷のお姉ちゃんだ。
気持ちはすっかり和みムード。
片付けて歯を磨いて布団の準備まで始めて。
東郷がお風呂に入っている間ずっと、弟が居たらこんな感じだったのかな…?なんて呑気に考えていた。
だから、部屋に戻ってきた東郷にいきなり抱き締められて心底ビビった。
本当に動けないし、声も出せなくなるくらい。
肉食動物に喉元を噛まれた気分。
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