第47話
でもまぁ、村田のことだから、ゲームをしようと誘えば100%来るだろう。
今日は仕事も休みで一日中ゲームをするって張り切ってたし。
それに村田は趣味が料理なだけあって、タコパとかそういうのをするのも好きなんだよなー。
何なら私と2人だけでしたこともあるくらい。
「しょうがないなー」
「頼んだぞ」
「はいはい」
リビングを出ていった兄貴たちに手を振り、村田に電話を掛ける。
すると村田は3コールくらいで出た。
この早さはやっぱり家でゲームをしていたに違いない。
そう核心を持ちながら、兄貴に言われた通り村田を実家に誘う。
『わかった。今から行くわ』
「んー。待ってる」
『ちなみに昨日のことだけど……。兄貴たちに話した?』
「言うわけないじゃん」
『そっか。なら、いいや』
兄貴たちにバレるのが心配なのか、村田が電話口で確かめるようなことを言う。
だから「心配しなくても言わないって」とクスクス笑った。
そしたら『別に言ってもいいよ』と、思いも寄らなかった答えを返されて逆に困る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます