第47話

でもまぁ、村田のことだから、ゲームをしようと誘えば100%来るだろう。



今日は仕事も休みで一日中ゲームをするって張り切ってたし。



それに村田は趣味が料理なだけあって、タコパとかそういうのをするのも好きなんだよなー。



何なら私と2人だけでしたこともあるくらい。




「しょうがないなー」


「頼んだぞ」


「はいはい」




リビングを出ていった兄貴たちに手を振り、村田に電話を掛ける。



すると村田は3コールくらいで出た。



この早さはやっぱり家でゲームをしていたに違いない。



そう核心を持ちながら、兄貴に言われた通り村田を実家に誘う。




『わかった。今から行くわ』


「んー。待ってる」


『ちなみに昨日のことだけど……。兄貴たちに話した?』


「言うわけないじゃん」


『そっか。なら、いいや』




兄貴たちにバレるのが心配なのか、村田が電話口で確かめるようなことを言う。



だから「心配しなくても言わないって」とクスクス笑った。



そしたら『別に言ってもいいよ』と、思いも寄らなかった答えを返されて逆に困る。

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