第3話
「照れてるって校長……。まさか、勧誘するのも私たちに頼もうとしてません?」
「そうした方が話もスムーズよね」
「ドコが……?僕たちが声を掛けても絶対に頷くような男じゃないでしょう」
「そこを何とか。手を合わせて頑張って頂戴」
「えー。校長ったら無責任すぎですよ〜」
咎める鈴花と雄大の隣で、副会長の
颯は背が小さく天然パーマ。
クリっとした大きい目が特徴的で、イギリス人と日本人のハーフらしく、天使のように可愛らしい見た目をしている。
本人もそれを自覚しているのか、普段から発言や行動が甘えたであざとい。
愛すべき、あざと可愛い弟系キャラといったところだ。
本人は“あざとい”部分を否定しているけど。
「そう言わずに。ね?荒くれた彼を更生する為にもあなた達、生徒会メンバーの力が必要なの」
「そこは僕たちじゃなく先生方に頑張って頂きたいんですが」
「私たちじゃダメなのよ。何を言っても反発されちゃって」
「僕たちがやっても結果は同じだと思いますよ」
「そんなことないわ!生徒たちの心をガッツリ掴んで率いているあなた達なら大丈夫!」
ガンッと激しい音を立てて、校長は机に手をつき、鼻息荒くイスから立ち上がった。
本気を出すのはここしかない!とでも言うように、ギラギラと目を輝かせて本気も本気。
呆れたような表情を浮かべた理央を真っ直ぐ見つめ、必死に説得にきてる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます