第23話
「あぁ、そうだ。チエミさんが探してた“Black Berry(ブラックベリー)”というチームの情報を掴みました」
「嘘っ!?」
「まぁ、掴んだと言ってもほんの少しですが」
「何?少しでいいから教えて」
「いいですよ。デート1回で教えて差し上げます」
「……お断りします」
「そうですか。それは残念」
ズレた眼鏡を中指で正しい位置に戻し、不敵に笑う中村さん。
全然、残念そうじゃない。
1ミリも残念と思ってなさそうに見える。
でも、ここで私が“行く”と言えば本当にデートに行くんだろう。
この人はそういう人だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます