第18話

私とお姉ちゃんも豊子先生の弟子の1人だ。



代々、華道の家元の我が家。


お姉ちゃんと私は、二言目には『“橘(たちばな)”の娘として恥じないように』と言う教育熱心な母に押され、華道以外にも日舞、茶道、書道、料理教室、お作法教室と習い事ばかりの日々を過ごしてる。



楽しいと言えば楽しいけど、こうも毎日だと窮屈に感じてくるのも事実。



今年25歳のお姉ちゃんはそんな生活をいち早く抜けたくて、1人暮らしを企んでる真っ最中だったりするけども。




いいな〜と言ったら『夜遊びしたくなったら言いな。協力してあげる』と悪い笑顔で言ってた。



いっそ私も連れてけ、と言いたい。

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