第11話
警察から知らせが届いた時は、ただ呆然とするしかなくて。
お母さんもお姉ちゃんも泣き喚いてたし、お父さんも取り乱してた。
検視の結果、服毒自殺と判断された。
毒の入手先とかは不明なまま。
それに暴行を受けた痕もあった。
けれど、お兄ちゃんは乱闘して補導されることも多々あったし、刑事さんもあまり真面には取り合ってくれなかった。
毒が入ってた小瓶にもお兄ちゃんの指紋しか残っておらず、現場の状況的にもそれで決まりだったらしい。
“そんなはずは無い”と散々主張したけど、覆すことは出来ないまま……捜査はそこで終了した。
でも、私は信じていない。
信じられない。
だって……帰ってきたお兄ちゃんの耳からピアスが無くなってたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます