SIXTEEN

★

「……最強のカードね」

桜もすっかり散って緑が溢れる５月の半ば。

例の如く、月命日の２０日に届いた真っ赤なメッセージカードを学校の校庭にあるゴミ箱の前でビリビリに破り捨てる。

粉々に千切れてゴミ箱の奥に消えていく悪意の象徴。

今回の数字は“３”だった。

いったい０になったら何があるんだろう…。

「何をやってやるんだ？チエミ殿」

「そうだよ。早く行こうよ～。チエミ～」

「あ、うん」

背後で待ってたノンちゃんとサクラに急かされ、一緒に【School Cafeteria（スクールカフェテリア）】に向かう。

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