第92話
「部長!また安久谷さんが~。何とかして下さいよ~」
『先生~、安久谷さんがまたクラスの男子をイジメてまーす』と教師にチクる学級委員長みたいな口調で社員Aさんがチラチラと部長の顔を見る。
イジメてるんじゃなくてイジメてきたからやり返しただけだ、ということをすっ飛ばしての告げ口。
とにかくムカつくし気に入らないから、何が何でも嫌な目に合わせたいんだろう。
相手の嫌がりそうなモノを使って痛めつけたいんだ。
社員Aさんの今の心境はきっと“おーし!召喚獣が来たぞ〜”って感じに違いない。
しかし、彼女は怒りで飛んでるのか重大な事実を忘れている。
「先に何かをやったのは君の方じゃないのかね?」
嫌がらせをやったのは自分の方だということを。
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