第85話

そして腹が立って今の状況。


内心は心臓バクバクだけど、戦うって決めたからにはトコトン悪く行こうと思う。




「あんた何様のつもり!」




勿論、社員Aさんは私にキレる。


そりゃまぁ、そうだ。


今までストレス解消に使ってたサンドバッグが、いきなり襲い掛かってきたのだ。



こいつ!生意気な!やりやがったな。と怒るのも無理がない。



この後はピーピー警報器でも鳴ったかのように仲間を呼んで騒ぐんだろう。


今は皆、唖然としてるけど。




「桑子様のつもりですけど。何か?」


「鬱陶しい!調子に乗んなよ。偉そうに」


「それだけあなたが酷い事をやったんでしょうが」


「黙れ!後輩のくせに上から目線で言うな!」


「はいはい」



女王様か。と自分でも思いつつ言う。



社員Aさんからしてみれば、後輩の私にしかも普段バカにしまくってる私に偉そうに言われて腹が立って仕方がないだろう。



こういう上から目線の人ほど共通して“上から目線で言うな。偉そうだ。生意気だ”と少しの事で牽制を入れてくる。



要は“自分を敬え”と釘を刺してくる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る