第49話
それなら自分の人生を照らせる楽しい事に時間を費やす方が余程いい。
1年なんて新幹線が通り過ぎていくような速さで過ぎ去っていくんだから。
だからこそ、嫌がらせをされると『構ってくるな』と余計に思う。
それこそ“あっち行け”だ。
あっち行って楽しい事をやって自分の人生を最高レベルにまで輝かして来い。
それから戻って来いと思う。
まぁ、とにかく。
以上の点も踏まえると、伊那君の言う通り横から口を挟んで貰う方が早いし正しいと思うけど…。
「でも、それじゃ根本的な問題を解決出来なくない?」
終息はしたって問題は解消されないんじゃないかと思う。
皆、言われたから止めただけで、スッキリとする訳じゃない。
モヤモヤした気持ちが残る気がする。
だけど、伊那君はそんなのどうだっていいじゃんと思うらしい。
平然とした顔でサラッと言った。
「する必要ないよ。どうせ、腹立ってる原因の種なんてほんと小さな米粒みたいな事だろうから」
「本当に?」
「うん。1個ムカついたら全部ムカつくの心境。周りは少数の意見に流されてるだけ」
「えー」
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