第44話
「コラコラ。目付きが怖い」
「えっ?」
「戦中に敵の大将を見つけた戦国の武将みたいな顔になってる」
「武将って…。どんな顔?」
「そりゃ今にも首を討ち取ろうとしてる勇ましい顔だよ」
「えー」
「何?今から討ち取りに行くの?私の悪口言うんじゃないって」
隣に居た伊那君がパソコンを開きながら困ったように苦笑を浮かべる。
あぁ、さっき皆がしてた私の悪口が伊那君にも聞こえてたんだ。
そりゃ隣に居るんだもん。
嫌でも聞こえるか。
しかし、そんな怒った顔をしてたなんて。
自分では気づかなかった。
しかも首を討ち取ろうとしてる武将に似てるってちょっと恥ずかしい。
気分は正しくそれだけど。
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