第34話

「そんなゴミみたいな人生で生きてて楽しい?あたしだったら無理」


「うっ、」


「あたし、お姉ちゃんみたいにはなりたくないわ。可哀想と思うようなことばっかりで、羨ましいと思えることが何1つない」




呆然とする私に言うだけ言って妹はバイト先のカフェに向かって歩いていく。



姉の人生を完全否定ですか…。


さすがにショックだ。


傷ついた。


めちゃくちゃ鋭く研いだ切れ味抜群の日本刀で心をグサッと切られたみたい。



それでも妹には悪気が無いんだろう。


思ったことを何も考えずに言っただけで。



だとしたら怒るのもちょっとな、と思う。


悪気が無いならいい。


それに本当のことだ。


自分でも思うよ。


ゴミみたいな人生だって。


妹よりも私の方が思ってる。

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