第44話
「無視するのも考えたんだけど。あんまり邪険に扱うのもね」
「そう、だね」
「キリちゃんと付き合いたいと思ってるから余計。出来れば円満に解決したい」
「そっか。私と………、って、えっ!?」
いきなりビックリなことを言われて目を見開く。
クゲ君が私と?
そんなまさか。
マキちゃんの話をしてたはずなのに、それがぶっ飛ぶくらいの衝撃。
「やっぱ、そうなったら気まずい?」
「そりゃそうでしょ」
「でも、すげぇ好きになっちゃったんだよね」
「う、うん」
「このままズルズル過ごして他の男に取られたくないし…」
だめ?とクゲ君はコテンと首を傾げて私の目を見つめてくる。
だめって…、だめなのかな?
別にクゲ君は噂されてるような酷い人間でもないし、趣味も合ってて一緒に居ると楽しい。
優しいし、会話も弾む。
恋愛対象として見れるかって全然あり。
好きかと聞かれたら、わりと好きかも知れない。
でも、マキちゃんのことを思うと……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます