第41話

とにかく見せて貰ったその似てるホストの別の写真を見れば、違う人物だと直ぐに分かる。



骨格からして明らかにクゲ君ではないのは確か。




「本当だ…」


「でしょ」


「ごめんね。嫌な思いさせて」


「ううん。いい。それより信じてくれた?」


「うん」




優しく笑いかけてくるクゲ君に気まずさから微笑を返す。



なるほど。


噂の刺し傷の真相はこれだったんだ…。



やっぱり女の子に刺されたとか、あり得ない話だったらしい。



じゃあ、マキちゃんと一緒に見た、あの兄弟の話も偽物かな。


悪戯とかデマも多いみたいだし。



マキちゃんは頑なにあれが真実だと信じてるみたいだけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る