第9話

「ヤメときなよ…」


「えー。ちょっとだけ」




一応、止めたけど、マキちゃんはもう話しかけに行く気満々になってる。




悪魔みたいな男だと言われてるのに何故?



それこそ本当の悪魔みたいに、通りかかる女の子全員に魅了の魔法でも掛けているんじゃないかと思う。




「はぁ…」



何だか考えたら気味が悪くなって食べ切らぬうちにお箸を置いた。



最悪。


大好きなハンバーグ定食だったのに。



食欲まで奪ったかクゲ君め…。




恨むような気持ちで、もう一度、彼が居るであろう窓際に視線を向ける。



そしたら目を開けたクゲ君とガッツリ目が合った。

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