鬼の花嫁
妃沙
表紙
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“あちら”と“こちら”
“現世”と“異界”
“人”と“異形”
貴族の
“鬼”が持ちうる紅の瞳が原因だった。
屋敷中の人間は畏怖し、彼女を蔑む。
唯一、彼女の姉である“緋雪”だけが妹をかばう。
しかし、白雪は素直になれず姉にもつれない態度をとってしまう。
そんなもどかしい毎日を送っていたある日、“異界”から“異形”――“鬼”が迷い込んだと騒ぎになった。
偶然の接触をしてしまった白雪は、鬼に己の瞳を見せると、鬼は仲間だと思い込んでしまう。
それを否定しつつ、彼女は怪我をしている鬼を、彼女の“特殊な力”で癒し、逃げるように忠告する。
何とかことなきを得て、またあの畏怖の瞳を向けられる毎日に戻ると思った瞬間。
「――迎えに来た。私の花嫁」
そう言って、見目麗しい一人の鬼が白雪を迎えに来る。
異形×人
これは、異種族同士の交錯する切ない恋物語。
「私は、“人間”ですよ」
「愛し合うのにそんなことは関係ない、白雪」
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※画像は素材サイト“Dream fantasy”様より。
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