第30話

◆颯太side.


高木さんにキスした事を俺は根気よく諭す。



「キスなんでダメか、」


「ちょ、外国人ホステスみたいな怒り方ナイスです。」


「れーなたゃん、笑ってた、」

「れーなちゃん、柔らかい、」

「可愛い、したい、させろ、」


直は捲し立てる。保護者疲れるわ―。



「珍しい3語。ありがとうございまーす。あのね、直くんや。"カレカノ"って言葉は知ってるな?」


「『好き、足す、好きは、らーぶらぶ』」



「その通りだ直ちゃん。恋の方程式、ちゃんと覚えてたんだな?ヨシヨシ。

らーぶらぶなカレカノだから、俺と萌はちゅっちゅしてぎゅっぎゅしてエッロエロし…いや間違えた。」


つい脱線を…。

疲れてんだよ俺だって。

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