第27話

「な、直!お前なにやってんだよっ?!」

和島くんも流石に驚いた様だ。



「颯太、彼女にした、」

「…は?」


「ありがとうのちゅ、この前、」

「…ん?」


「ありがとうは、ほっぺだろっ、」


不機嫌そうになった神林くんに、和島くんはハッとした表情になる。



「ごめん高木さん!悪気は無いんだ!直は勘違…俺が間違えた!」


私の両肩に手を置いて弁解を始めた和島くんは困惑している。



「俺この前、彼女に教科書借りたんだ。返すときに頬にキスしたのを直が見て

なんでいつも唇なのに頬にキスしたか聞いてきたんだよ。

だからありがとうって意味だって教えたんだ。

嗚呼っマジごめん!」

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