第7話
めくられゆく紙も尽きる頃
女性は頭から本の中へと、音も無く吸い込まれていきました。
パタリ、表紙が音を立てました。
一度きり
書き換えられるならばどうぞ
破れるならご自由に
クツクツと喉で笑う男性は呟きました。
「これは貴女の、人生です」
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