お姫様
第1話
夕日で真っ赤に染まった住宅街の一角に佇む公園──。
当時5歳だった俺と祐希。
いつも遊んでいる見慣れた公園で
「わたし…お姫さまになれないから結婚出来ないのかな……?」
そう言って泣いていた祐希。
その泣いている顔に
胸がギュッと締め付けられて
同時に泣いている祐希は可愛くてドキドキして……。
「ゆきちゃんは…ぼくの…お姫さまだよ」
俺は祐希にキスをした。
この時にはもう祐希のことが大好きで。
祐希は俺にとってお姫様だった。
「大きくなったら……僕と結婚しよう!僕が王子さまになってあげる」
俺は祐希に誓った。
たった5歳の子供だったけど、俺は本気で祐希と結婚したいって心から思ったんだ。
でも、祐希は返事を返してくれなくて。
結局、祐希の返事を聞けないまま……。
俺たちは高校生になった──。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます