第81話
公園に着いた私はベンチに座った。
顔をあげると篠田君が不思議そうな顔で私をじっと見つめていた。
こうやって篠田君と2人で話すことなんて初めてで少し緊張する。
でも、聞かなきゃいけない。
私は応援すべきなのか、反対するべきなのか、はっきりさせたい。
「単刀直入に聞くけど、あなた祐希のことどう思っているの?」
単刀直入過ぎたかもしれない。
でも、はっきり言わないとはぐらかされるような気がした。
「どうって……?」
首を傾げてニッコリ笑う篠田君に思わず怯みそうになる。
「……大事に思ってる?」
「大事だよ。もの凄く。」
篠田君は淡々と表情を崩さないままそう応えた。
でも、それが……本心なのか嘘なのかはわからない。
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