それを見ていた美雪が身を乗り出して私の顔を覗きこんできた。

「ちょっとなにー？もしかして里恵子と中山君って………」

「違うわよ。里恵子は裕也様一筋だもの。」

テンションの高い声で思い込みをペラペラと話し出す美雪に苛立った私はサラっと否定した。

実際、裕也さん意外なんて考えられないし。

「そんなキッパリ言わなくてもいいだろ？りえこちゃーん。」

そんな私に中山は苦笑いを向けて甘えた声を出してくる。

そんなこと言われたって………

「事実だもの。それより注文しましょ？」

これ以上変な話をしても無駄だと思った私は中山をサラっと流して店員さんを呼んだ。

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