第49話
「えぇ?!りえこちゃんを振るなんてありえねー。」
「ありえるのよ。7歳も年下の私とは付き合えないんですって。」
裕也さんに言われた言葉を思い出すとまた泣きそうになってくる。
泣かないけど。
「年の差なんて関係なくね?俺なんて15歳年上の女と付き合ったこともあるし。」
「あんたがチャラいだけよ。チャラ山。裕也さんはピュアなんだから。」
「ひでぇー!俺、チャラくなんてねぇよ。」
中山は大袈裟に肩を落としてため息をついた。
そんな中山に思わず笑みが溢れる。
「ま、頑張るわよ。」
「諦めんの?じゃぁ、俺と付き合う?」
「結構よ。諦めないから。」
そう言ったら中山は笑った。
「そういえば、王子も彼女作らねぇよな?やっぱりえこちゃんと同じ理由かな?」
中山にそう言われて思い出した。
祐希と篠田君を付き合わす作戦を立てないとイケない。
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