第12話
あの無邪気な笑顔が忘れられない。
私ったらもしかしたら笑顔フェチなのかも知れない。
そんなことを考えていたら祐希が大袈裟なくらい頷いて目を輝かせた。
「そっかー。私も会えると思うよ。里恵子の運命の人!」
「運命の人?」
「そう、運命の人!きっとその人は里恵子の王子様だよ。だから会えると思う。」
そんなことをサラっと言う祐希に正直唖然とした。
一度しか会ったことが無い人を運命の人だと言うことも、何より王子様だとかメルヘンチックなことを言われたことに。
「王子様って……ユッキーたら乙女チックなのね。」
「え?そうかな?」
本気で驚いた顔をする祐希が微笑ましく思える。
王子様か……裕也さんが王子様だといいのに。
「そうよ。まぁ、ユッキーの王子様は見た目からして王子様だけどね?」
「ちょ、ちょっと里恵子!みんなに聞こえちゃう……!」
クスクスと笑ったら祐希は顔を赤く染めてあたふたと動揺してる。
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