第10話
ベッドにカラダを沈めて、乱れた息も落ちついた頃。
「すげー。ロイヤルストレートフラッシュを出した気分」
隣で寝そべっていた達哉が感慨深げに小さな言葉を落とした。
「どういう意味?」
気怠いカラダを少しだけ起こして達哉の顔を覗き込んでみれば……。
「奇跡が起きたってこと。あんなことしたのに、まさか好きになってくれるとは思わなかった」
なんてハニカミながら言う。
バカね、本当に。
奇跡なんかじゃない。
選ぶ言葉はただ1つ。
「確立なんてずっと昔から100%だった」
そう言ったら達哉は嬉しそうに満面の笑みを浮かべて、私を力強く抱き締めた。
fin
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます