第8話

「コラ。チエミ」


「わっ、お兄ちゃん⁉」


「知らねぇ男と何やってんだ」




焦ってる最中、突然行く手を阻むようにお兄ちゃんが現れた。


居るはずがない人の姿にビックリ。



しかも水着姿だし、何が何やら。


遊びに来たの?


朝まで遊んで疲れてるはずなのに?


まぁ、それを言ったら帰って来るのを一晩中起きて待ってた私も元気すぎか…。



そんな疑問が押し寄せる中、横からガッツリと肩に腕を回され、体にずっしりと重みが掛かる。



背後霊…、いや、守護霊みたいだ。


お兄ちゃんってば。


クゲ君も突如現れたお兄ちゃんに驚いた顔をしてる。

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